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指示待ちを解決する2つの盲点

「人財の指示待ち化」は古くて新しい問題です。


と言っても人間は皆、意志を持っており「24時間-指示待ち」な人はいません。

職場では意欲的でないだけで、プライベートでは活き活きしている。

仕事に面白さを見出せていないから、プライベートに生きがいを求める。

こういったことは今時の若者だけでなく、ベテランの方々であっても同じでしょう。結局、人間は動物なので、その人が興味を持っていることしか行動しません。


人財が自走するための3つのポイントとしてwill-can-mustがあります。

「意志」を意味するwillは、その人がやりたいこと・好きなこと。「できる」という意味のcanは、その人が得意なこと・自信があること。「しなければならない」を表すmustは、仕事として課されていること。この3つが揃っていないと人は自走しません。

しかしながら、人は「しなければならない」では動けないにも関わらず、日本の多くの企業ではmustだけが飛び交っているように思います。


このように書くと「本当にwillとcanを尊重することで、会社組織を運営できるのか?」と言われる方が多くいらっしゃいます。そこでwillとcanについて、もう少し掘り下げてみましょう。


【willについて】

イソップ寓話「北風と太陽」が示しているように人間は、北風(他者からの働きかけ)では動かず、太陽(自分の考え・気持ち)に従って生きています。この北風がmust、太陽がwillに当たります。

多くの方がこのことを知っているものの、「自分は●●になりたい」「自分は○○を成し遂げたい」と自身のwillを言える大人は少ないのではないでしょうか?こうなる原因は、日々must(北風)に身を委ねているからに他なりません。多くの企業が北風によって力づくで人財を動かそうとしているのです。

本当に人財の力を引き出すには、太陽のような関わり方が必要ではないでしょうか。


【canについて】

人のwillを引き出していくと「本当は●●したいんだよな。けど失敗が怖くて‥」というセリフが聞こえてきます。やりたいことはあっても、うまく出来ると思えなくて行動に移せない。そして自身の創造性・自発性を抑えてしまいます。

自分で事業を立ち上げた経営者・組織内競争に打ち勝ってきたリーダーの多くは、「自信がなくても、やる時はやるもんだ!」と思われるために、canを高める必要性が盲点となっているケースが散見されます。そもそも経営者やリーダーは、もともとcanが高いために成果を残し、今の立ち位置にいるわけです。

「行動することで自信が得られる」ことは皆が知っていても、自信の元になる最初の行動に移せない。だから経営者やリーダーは、メンバーのcanを高めて最初の一歩をサポートすることが必要なのです。

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